『ちきゅうはごちそう』

赤文字部分にお客様がお決めになられた文字が印刷されます(実際は黒文字印刷です)

表紙

さくらちゃんに
おくる
せかいで
たった いっさつの えほん
さくら、にゅうがくおめでとう!
2020年8月5日
パパとママ
より

ふじさわ さくらちゃんの すむ ほしが
いつまでも
うつくしく ありますように
地球は
ごちそう

わたしたちの すんでいる ちきゅうには
ごちそうが たくさん。
さくらちゃんの くらしている
こうとうくにも、
みんなのまわりにも、
たくさんの どうぶつの うえにも、
そらを とぶ とりたちにも、
つちの なかの むしたちにも。
きたにも みなみにも、
ひがしから ずうっと にしにも。
ちきゅうは ごちそう そのもの。

ちきゅうの ごちそう、
それは たいようの あふれる ひかり。
ひかりの つぶ かがやきながら
さくらちゃんに まいおりて、

さくらちゃん
きらきらつぶつぶ たっぷり たべて
からだの なかから げんき こぼれる。

もっと ちきゅうの ごちそう、
それは うみ。
うみの ゆらゆら おと リズム、
あおさ ひろさ どーんと おおきさ。
さくらちゃん みんな のみほして
きもち ぴかぴかに なっていく。

まだ ちきゅうの ごちそう、
それは だいち。
ふっくら つちの あたたかさ。
びっしり つづく たくましさ。
ずしんと ふかく あつみが あって。
さくらちゃん じっくり あじわうと
つよい ちから あふれだす。

つぎの ごちそう
それは くもと あめ。
つめたい みずの うるおいが
からだじゅうに ひろがって、
ふわふわ くもが
むね いっぱいを くすぐると、
さくらちゃん つやつや すきとおって ゆく。

まだまだ ごちそう、
それは き き き。
みどり きみどり ふかい あお、
まるい さんかく とげとげ ぎざぎざ。
さくらちゃん ぱりぱり ほおばると
みどりの かおりで みたされる。

さらに ごちそう、
それは いしと きのみと はな はな はな。
じかんを かけて つくられた
まるい かたち、ふしぎな かさなり、うつくしい いろ。
さくらちゃん つい てに とって
さわった かんじ しりたくなるね。

うれしいね、たくさんの ごちそう。
すごいね、ちきゅう。
でも・・・
こんなに いっぱい ごちそうに なって、
さくらちゃんも
おともだちも、
ちきゅうの みんなが たべて たべて、
ちきゅうは
なくならないかな?
いたくないかな?
ないてないかな?

ひとりひとりが
さくらちゃんも
みんなも、
ちきゅうを たいせつに する きもちを
わすれなければ いいのかな?
ごちそうに なった うれしさを
ありがとうの ことばと たいどで
つたえたら どうだろう?

いま 6さいの さくらちゃんが
ちきゅうに やさしい ことを かんがえたら、
きっと ちきゅうは わらって くれる。
さくらちゃんのおともだちの、
みんなの たくさんの おもいが あつまったら、
きっと ちきゅうは げんきで いられる。
さくらちゃんも
おともだちも、
みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ

さあ
だから、
つづきの ごちそう、
ちきゅうの デザートを どうぞ。
ちきゅうの デザート、
それは にじと ゆきと かみなり。
ゴロゴロ びっくり。
つめたさ さっぱり。
きれいに うっとり。で、
さくらちゃん にじいろに そまって ゆく。

つづきの デザート、
それは つきと ほし。
よぞらに ながれる ほしぼしの メロディー。
ほわんと あかるい つきの しきしゃ。
さくらちゃん しずかな ひびきに みみ すます。

さて
ちきゅうの のみもの、
かわと たきは いかが。
ながれが つづく ここちよさ。
おとの はしる きもちよさ。
さくらちゃん くくっと のみながら
やさしさ すうっと かんじてる。

さいごの ごちそう、
それは おおきな おおきな ごちそう、
くうき。
めには みえないけれど
かならず そこで みたして くれる。
ひろく おおきく ふかく
ずっと ずっと ずっと。
さくらちゃん
ひろく おおきく ふかく
すいこんで
おいしい おいしいと しあわせに なる。

たくさんの ちきゅうの ごちそう。
さくらちゃんも
みんなも、
わたしたちは かんしゃを こめて、
いただきます。
ありがとう。
